開幕

 HJ社長による発刊の挨拶と今後の展開・抱負についての展望や業界動向などのお話がありましたが、スピーチが巧みで聞き入ってしまいました。この手の挨拶は普通堅苦しくて眠たいものなのですがw
 その中の話の一つに、携帯コンテンツ『最強読書生活』との提携を予定しているというものがありましたが、このコンテンツはかなりの人気だそうです。具体的なDL数は秘密だそうですが、某リーグの球場平均入場数を上回るとかなんとか。

 そのほかには新規ライトノベルレーベルの中で最後発で話題をかっさらおうとしたら某大手の新規参入発表があって目論見が外れたとか、他社レーベルと良いライバル関係を築いて業界を大きくしていきたいという話が印象的でした。
 業界シェア10%を目指すという発言もありましたが、角川グループがほぼ寡占状態という圧倒的市場占有率の中で10%をおさえるの質と量と宣伝能力を作り上げるというのはかなり大変そうだなと。まぁ、あくまで無責任なテキトー感想ですが。

トークショー参加者入場紹介

                      (入場順・敬称略)

 "執事が大好き"高殿円さんは"ちぃネコミミ"*1をつけてさらに執事を引き連れて入ってきたり、"怪獣大好き"五代ゆうさんはいろいろなぬいぐるみ*2を持参。
 "メイドが大好き"榊一郎さんはメイドを三人引き連れてWebコミックそのままの格好*3で登場。そして最後の金澤尚子さんは…ここで第一の仕込みが発動。

 榊さんの後ろについていたメイドさんズの一人が金澤尚子さんでした。

 余談ですが、メイドの残り二人のうち一人はHJ文庫の担当者*4で、もう一人は正体不明。(普通のレイヤーさんだと思いますが)
 ちなみに金澤尚子さんのWebコミックは各先生方の特徴をホントによく捉えていてそっくりです。
 雑談で少しその話が出ていましたが、榊一郎さんの似顔絵は五代ゆう先生がちょこっと特徴を伝えただけで、なぜあれだけの情報であそこまでそっくりに描けるのかと不思議がっていました。
 またこれらの話から考えると、不思議な語尾の編集者さんは某FF文庫からHJ文庫に移られたのではないかと思われます。なぜならばあの榊さんの似顔絵は「突撃アンソロジー 小説創るぜ! (富士見ファンタジア文庫)」の時に初出ですし、また担当さんの絵柄も同じに見えるうえに、HJ文庫の参加予定作家さんに妙に某大賞出身作家が多いことからも同じことが想起できます。まぁ、あくまでも業界関係者のテキトー・勝手な推測ですが。
2006年6月27日改稿:
 上記の推測の根拠である突撃アンソロジー 小説創るぜ! (富士見ファンタジア文庫)の担当さんの絵柄ですが、元本を確認したところ全然別の絵柄でした。となると上記の推測は全くの根拠なしということになるので取り下げておきます。
 ちなみに編集さんの語尾"ジャパ"は、ホビー"ジャパ"ンからきているのだろうか?
 そのほかに気になったのは、榊一郎さんとHJ編集長が気の置けない仲っぽいのは、アームズマガジンも出しているホビージャパン社の編集長だからかな?(ガンマニアつながりで)
 まんたんブロードプリンセスはお年頃!(1) (HJ文庫)のあとがきで確認しましたが、以前F文庫の編集者をやられておられて、今回レーベル立ち上げのためにHJ文庫編集長になられた方のようです。…ということはミリタリールックは素なんですかね?

*1:わざわざオークションで落札したらしい

*2:怪獣のものらしいが良くわかりませんでした

*3:サングラスにダークグレースーツ。さすがにコートは勘弁して欲しかったようです。いちおうエアガン持参だったようですが、細かい紹介はなしw 遠目からするとコルトガバメントカスタムだったようですが

*4:公式サイト『HJ文庫』Webコミック参照。語尾がジャパといっている人らしい

HJ文庫創刊記念トークショー

 HJ編集長の「今日は大事な作家先生方の接待ですから」発言(作家の接待もいいですが、イラストレーターさんの接待はないのですかねw)がはいり、舞台裏暴露話。榊さんのためにメイド、高殿さんのために執事を用意したので、五代さんのためにウ○トラマンでも手配しようとしたのだが、出演料で断念したのだとか。仕方ないので怪獣のぬいぐるみを持参ということらしいです。
 ちなみに金澤さんはなんでも"プレデターを旦那にしたい"そうで、なんで(プレデターを)呼ばなかったの!と編集長を問い詰めてました。
 仲裁?として入った榊さんはお歳暮*1で「プレデター」のモデル*2を送ったんだから持ってくればよかったのにと発言して、なんか収拾がつかない雑談モードに。
 しかし、作家というのは、なんというか洒落のきいた会話をするものですねw

創刊ラインナップ紹介

 さすがにまずいと思ったのか、編集長が強引に話題を変更して創刊ラインナップの話に。作品紹介から始まり、いろいろと突っ込みを受けながらも進むのですが、話がどんどん脱線方向に。基本的に高殿円さん・金澤尚子さんが話して、編集長・榊一郎さんがツッコミを入れるor呆れているという感じの進行でした。五代ゆうさんは始終押され気味で困っていた感じです。

 創刊ラインナップの紹介はトークショーに出られている先生方は自分で、他は編集長から。ツッコミなどは主に金澤さん&高殿さんで、暴走気味な二人を止めるのが榊さんと編集長でした。

  • プリンセスはお年頃!(1) (HJ文庫)
    • 捨てられたお姫様が旅する話
    • どこかで聞いた話だよね。
    • たしかTVアニメでみたような?
    • 棄てプとかいうんじゃない?etc
    • 実はお姫さま好きだよね
    • 今度から"メイド大好き"から"お姫さま大好き"に変更しようか
    • "お姫さま"を用意して? 

 

  • ゴールドベルグ変奏曲 (HJ文庫)
    • ピッチピチの19歳の時に書いた作品
    • ほとんど改稿なし
    • 原稿用紙換算300枚で書いたはずなのに480枚に勝手に自己増殖してた
    • 作家を信じて原稿をページ書式に流し込んだら、文庫換算で300ページぴったり。作家の言うことは信じちゃいかんと思った
    • だってそうだと信じていたんだもの
    • 信じていると言った当人が責任取ることってないよね

ノベルジャパン大賞について

 応募はプロ、アマ、年齢、性別、国籍を問わないけど賞金だけとって他社に逃げるというようなのは止めてねとのことw(編集長談)

  • 選考委員は榊一郎先生、五代ゆう先生のほかに編集長・編集部
  • 榊一郎先生の選考方針
    • 市場で長く書きつづけられる、職人のような人材を発掘するという方針で
    • 「仕込み」がある作品が好きなので、そういうのが上手いと目に留まるかもしれない(編集長談)
  • 五代ゆう先生の選考方針
    • 読んで何か感じるものがあれば
    • 文章能力や設定や作品の上手さは榊さんが目をつけると思うので、感性に魅かれるものがある人を発掘したい
    • お空から降ってくるなにかを受け取る天性の自動書記・野生のカンで物を書く人なので、そういった何か光るものがあれば目に留まるかもしれない(編集長談)

*1:品名が"異星人的トイ"と書いても宅配便の人は何も言わずに受け取ったのでがっかりしたとか

*2:プラモデルかフィギュアなのかは不明。"作る"と発言していたのでプラモデルか?

緊急発表

 この発表まで隠していた重大発表とのこと。
それは今年九月より小説・コミックを掲載する月刊誌の創刊

月刊ノベルジャパン

  • 名前は『ノベルジャパン』
    • ノベルが8〜9本
    • コミックが2本前後

連載陣

トークショー参加作家のほかに

--シモキタザワ スズナリ?(詳細不詳 聞き取りミス?)

--タカダ **?(聞き取りミス 高田明美?)

        他多数を予定(敬称略)

 さすがHJ編集部、イラストレーター陣が豪華絢爛、実力派ぞろい。ライトノベル業界はおろか、有名どころまでそろっていたり。
 龍炎狼牙さんだけこのメンバーの中では少し異質ですが、これは神野オキナさんつながりですかねぇ?<多分関係ない

連載予定作品

  • 榊一郎さん
    • 捨てられていた子はお姫さま
    • HJ文庫のラインナップでは)同じような路線で、でも中身は違うということを目指す。その辺りの妙味を楽しませる作品にするとのこと。

※おそらくですが、以前に同人誌(うごうご文庫)作品の改稿ではないかと思います。

  • 五代ゆうさん
    • オーソドックスな剣と魔法の物語
    • ファンタジー作家といわれてるけども、オーソドックスな剣と魔法の物語は実は書いていないのでぜひ書きたいと思った。
    • 挿絵はいのまたむつみ
    • HJ文庫公式ページTOPにある"いのまたむつみ"氏の絵が、実はこの作品のイメージイラスト。折込イラストをつけ、その印象に沿ってノベルを書くというような感じで進めますとのこと。
    • ツンデレ15才、中身は老婆。銀髪主人公にベタボレ
  • 金澤尚子さん
    • 実弟水城正太郎とコンビで、互いの暴露話…にはしない予定。(やったら際限なく酷いことになるから)
  • 高殿円さん
    • 今までファンタジ−・歴史モノしか書いていないので、今度は現代モノを書きたい
    • 女の子の魂と融合したら超能力が使える? 学園モノ(らしい)
    • 題名は「お坊ちゃまとわたし」(仮?)

フリートーク

 雑談形式でいろいろと話がありました。
 高殿円さんの連載予定作品の内容から"パブリックスクールカフェ"ってどうかな?との一言から少年の足っていいよねとか、ちと妙な方向にw。
 特に熱が入っていたのは執事カフェについてで、金澤さんと高殿さんが立ち上がり熱弁をふるってその良さを語るあたりはなかなかw。ちなみに高殿さんはヲトメロード(ん?)の執事カフェには行ったことが無く、その予約制システムに文句をつけていたのですが、金澤さんいわく「そのシステムも含めての演出なんです!」とコメント。
 あまりに熱くなってきたので編集長ストップが入り、各先生方への質問に強制移行しました。

司会進行より各先生方に質問

 実際は司会の小技の効いたかわいらしい質問だったのですが、スピーカーの調子が悪くてよく聞き取れませんでしたので要約しています。意味は変わっていないと思いますが、間違いがあるかもしれません。以下他の先生方の質問も同じです。

榊一郎さん

  • Q.最近は非常に多作ですが、身体は大丈夫ですか?
  • A.現在は弟子などのスタッフに資料集めや整理を手伝ってもらっているので昔ほどは大変ではありません。

※この後に、読者に良い作品を提供するためには別に一人でなんでもする必要は無いという榊一郎さんの作家分担組織論が少々展開されました。

五代ゆうさん

  • Q.非常に寡作な作家といわれている五代先生ですけど、実際のところどうなんですか?
  • A.自分でも遅筆だと固く思っていましたけど、実際はそうではないとMF文庫の編集者さんが教えてくださいました。
    • 一日10枚年間1500枚をコンスタントに書ける人が遅筆なわけが無いでしょうという話をMF文庫編集と話したことがあった(HJ文庫編集長)
    • 年間に1500枚の単行本一冊だすのと300枚の文庫5冊を出すのは、同じ1500枚なんですよとMF文庫の編集者に言われて目からうろこが落ちた(五代ゆう先生)※詳しくは「パラケルススの娘」のあとがきを参照

高殿円さん

  • Q.執事が大好きと言われている高殿先生ですが、本当ですか?
  • A.本当ですが、最近は新境地を考えつきました
    • その名は"ケモデレ"
    • ケモノ(ペット)のように口がきけなくて本当にそうなのかはわからないのだけれども、でもじゃれ付いてきてデレデレしているのっていいよね!?
    • ペットを抱いて寝ているのが気持ちいい。
    • 朝起きたら、抱いて寝ていたはずのペットが女の子に
    • よくある(物語)じゃない、そんなの。
    • 猫のぴくっと動く耳ってよいよね
    • ネコミミもそういうの作れないかなぁ
    • 動くネコミミバンドをHJで商品化してみようか?(けっこう真面目に検討しそうな勢いでした)

金澤尚子さん

  • Q.どのようなご家庭でしたのでしょうか?
  • A.なんでそういう質問になるかなぁw …なんていうかオタクな家族です。

※プライバシー的な話も含まれていたので少し省略しますが、ご家族そろってそういう家なので実弟である水城正太郎もなるべくしてライトノベル作家になったというところだとか。
 父上からしてあのローダンシリーズを読破しようとするとか、文字が読める年齢になったらすぐさま「オズの魔法使い」全巻を購入してきたとかそういう話が満載でした。
 編集長のご家庭も似たような感じで、全くの逆が高殿円さん。(ご本人いわく"出島"状態だったとか)
 高殿さんは妹さんがいらっしゃるそうなのですが、この業界に疎くBL系の棚に行って「お姉ちゃんの本ってどこなの?」と探してしまうそうで。(判らないので恥ずかしくないということらしい)

来場者プレゼント・ジャンケン大会

 プレゼント品は

 サイン本は本日試し刷りが出来たばかりの本。試し刷り印の入った超レアモノでした。

 自分はジャンケンは全部敗退しましたが、プリンセスはお年頃!(1) (HJ文庫)と色紙の一枚は一人の方がゲットしていました。ジャンケン強い人ですねぇー。
 

閉会

 閉会の言葉として、HJ文庫製作部長の挨拶。
 ここで仕込みの第二弾が発動。*1
 高殿円さんの背後にいらっしゃった執事が実は製作部長。けっこう若い方でした。(20代後半〜30代前半では?)
 閉会の挨拶はオーソドックスでしたので、特記するようなことはありませんでした。

 閉会後の作家陣退場では編集長と榊さんの大人気ないw会話(互いのコルトガバメントの自慢w)と女性陣のツッコミの応酬があったりと最後まで面白いイベントでした。

*1:これだけのために執事姿で約一時間無言で立っていたみたいです

HJ文庫創刊記念トークショー 発売1週間前緊急討論会(長っ)

に行ってきましたですよ。【告知:HJ文庫創刊記念トークショー 発売1週間前緊急討論会
 まぁ、別に行く気はなかったんですが、なーんとなく気が向いたので。
 むしろ人が多ければやめようと思ったくらいの勢いで<人生後ろ向き。この身は敗走しか知らず。ふふふ…

 一般参加者にはお試し読みの小冊子*1とポストカードのセット*2が配られていました。ブライトレッド・レベル (HJ文庫)イラストレーターは弘司さんが担当されていますが、氏の絵を久しぶりにみて感動。たしか腱鞘炎だか目の病気だかでしばらく休業していたと思いましたが、復帰されたようです。古くから知っている好きなイラストレーターさんなので復帰は非常にうれしい。

 会場は120人前後くらいの入りで、報道陣もけっこういました。*3
 一般参加はほぼ100%男性。(女性はたぶん一人か二人)
 司会・進行は声優の永井真衣さん(永井真衣Official Website
 よく知らない方でしたが、かわいらしい声と不思議な着物?姿で司会役も上手くこなしていました。最近の若手声優さんは侮れませんねぇ<ジジくさっ!

*1:中身はWeb公開品と同じです

*2:創刊ラインナップと同じ

*3:どこの会社なのかは不明ですが