フルメタ短編集最終巻読了。

 ドタバタコメディ編最終巻。
 あとがきをみるとやっぱりだいぶ困っていたみたいですね〜、賀東さん。
それでもサザエさん時空にしなかったのは、長編のテンション維持というのもあるでしょうけども、長編と短編を合流させる構想が意識にあったんじゃないかなとおもいます。つじつま合わせに苦労しているわけですし。

久しぶりの林水閣下はやはり林水閣下でした。はい。
しかしサバイバルゲーム部の設立を認める陣高は、実に自由な雰囲気ですなー。
ちなみにお日本のエアガンは海外でも軍隊の訓練に使われたりしています。正規予算では出ないので、部隊管理費からまわしたり私物扱いなんてのも珍しくないようですね。
とにかく出来がよいので、実弾訓練以外はエアガンでやることも多いのですよ。重さやバランスまで実銃に近くなってきている日本のエアガンは、世界の軍人の注目を通り越して呆れを誘っていたりします。
「日本人の超絶造型技巧っ!」とかね。

ボン太くんはふもっふだからいいや。(短編集よめばすむ)

あとは書き下ろしがテッサのお墓参り。
本編では名前と多少の言動くらいしか描写がなかったバニ・モラウタについて書かれています。
彼のARX構想については、AS開発の根幹に関わってくる*1のではないかなと思っていたのですが、別にそんなこともなかったようで……。
とりあえず、バニと彼の息子の対話はちょっと聞いてみたかったかもしれないですね。

余談ですが、グレネードの信管作動距離について。
安全装置がまともに動作するのはゲームの中か、品質管理の徹底されている自○隊か欧州軍のものくらいじゃないかと。
辺境の値で手に入るようなものがまともに動作するとも思えないので、けっこう分の悪い賭けをテッサはしちゃってます。

*1:そもそもASの開発がARX構想の一部じゃないかと思っていた時期がありました……