今月の一迅社文庫

円環のパラダイム (一迅社文庫 せ 1-3)

円環のパラダイム (一迅社文庫 せ 1-3)

 「琥珀の心臓」や「クジラのソラ」の瀬尾つかささんの最新作。
 この作者は人類にえげつない試練を与えるのがホント大好きだなっ!
 謎の壁によってバラバラに分断され、それぞれが異なる種族などが住む他の世界と繋がるようになった旧地球の一地域が主舞台。
 読み進めるとわかるが、主人公側にかなりの人材と物資が集まっているが、ゲートを越えたほかの世界はもともと人類が生きていくには厳しい環境なので、バランスは取れている。
 
 で、この作者さんの傾向として、人類にとにかく無慈悲な試練を与えることのほかに、恋愛成分とエロ方面が薄めというのがあるのですが。
「クジラのソラ」はエロスーツと脱ぎキャラはいちおう居たが、恋愛についてはかなり薄く、事実上ゼロ。
 デビュー作の「琥珀の心臓」に到ってはちょびっと恋愛模様があったけど、けっきょく〇〇*1エンドだし。

 しかしこのシリーズは違う。なんと女の子からの告白まであるんだぜ……!
 挿絵まで含めて少しドキドキしたのは秘密だw。

*1:漢字2文字、軍事学用語で部隊の統制が取れなくなる最悪の状況