今年の個人的お気に入り

明日〜元旦は一泊旅行に行くので今日更新。

今年もいろいろと傑作・良作・愉快作といろいろと発売されたけれど、その中でも自分的に「これは良いものだ」というのを挙げてみんとす。
でも数が多いのでレーベル毎&刊行順で2-3作品ほど。
いや、なかなか順位はつけづらいですよ、気に入ったものは特に。

電撃文庫

 あ、ウィザーズブレインと境界線上のホライズンと付喪堂骨董店はもうほとんど無条件で上位なのであえて除外。

君のための物語 (電撃文庫)

君のための物語 (電撃文庫)

 ちょっとミステリアスな状況と優し差に溢れたストーリーの仕上がりが非常に上質な物語になっていて良い。

θ(シータ)―11番ホームの妖精 (電撃文庫)

θ(シータ)―11番ホームの妖精 (電撃文庫)

 ツッコミどころは満載ではあるけれど技術設定とキャラクターとストーリーをきちんと織り交ぜて物語としているのが良い。

ゼペットの娘たち (電撃文庫)

ゼペットの娘たち (電撃文庫)

 人としてとことんダメな主人公と彼を取り巻くなんだかんだと世話を焼いてくれる人たちが読んでてほのぼできます。基本的に悪人はでませんし。


富士見ファンタジア

電撃と同じ理由でフルメタルパニックまぶらほメイドの巻は除外。
SH@PPLEと生徒会、レギオスも良作に上げる人は多いだろうからあえて外すっ!

灼熱のエスクード―MATERIAL GIRL (富士見ファンタジア文庫)

灼熱のエスクード―MATERIAL GIRL (富士見ファンタジア文庫)

 灼熱〜になってから、ちゃんと定期刊行しているのが非常に驚き。
 だって、前シリーズでは一年一冊でなかったこともあるんですけど(汗

ここ数年の新人作家では特にお気に入りのシリーズ。
きちんと定期刊行している点も好印象。

MA棋してる!(1) (富士見ファンタジア文庫)

MA棋してる!(1) (富士見ファンタジア文庫)

面白いのだけど……売れないだろうなぁなんて酷いことを考えてしまう良作。
いや、中国史好きなんかには非常に面白いとおもうのだけど、そうじゃない人にはちょっとクセがあるんじゃないかと。
五胡十六国萌えな作者に吹いた。

角川スニーカー

来年のベストはマスラヲで既に決まっているので除外。
いや、あのベタなオチを知っていても、クライマックスで泣ける盛り上がりのスーパーインフレはもう林トモアキ節として完成されましたねぇ。
何度読んでも涙がでてくるなんて「疾風ウォルフが泣いているぜ」以来です、ホント。

サディスティック魔法少女もいよいよ佳境。
 今年はほぼ定期刊行(3ヶ月)に近いペースだったので来年もそうだといいですね。


SFだなぁということで。


エロ女子高生

MF文庫

アストロノト!〈2〉 (MF文庫J)

アストロノト!〈2〉 (MF文庫J)

一巻でわりとキレイに終わっているだけにちょっと不安だった二巻。
でも期待を良い意味で裏切ってくれました。新キャラの無表情娘もお気に入り。
もっとも三巻はかなりぐだぐだになっているような気がしないでもないですけど。

聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)〈2〉 (MF文庫J)

聖剣の刀鍛冶(ブラックスミス)〈2〉 (MF文庫J)

 盛り上がり時のキャラの熱血さは作者の持ち味になってますねぇ。
 あとで恥ずかしさに悶える女主人公がかわいいw


疾走(はし)れ、撃て! (MF文庫J)

疾走(はし)れ、撃て! (MF文庫J)

いつグロくて真っ黒になるんだろう?と期待していた自分は黒オキナ氏の信奉者。
銀髪無表情ドジっ娘はツボです。

ファミ通文庫

バカテスと白兎騎士団はもう定評あるので除外。文句なしに面白いですから。
あ、文学少女もですね。

サージャント・グリズリー (ファミ通文庫)

サージャント・グリズリー (ファミ通文庫)

クマーっ!!!
次の作品でこのインパクトを超えられるだろうか?と思っていたら未だ出ていません。
このまま一発屋で終わるのだろうか?


彼女は戦争妖精2 (ファミ通文庫)

彼女は戦争妖精2 (ファミ通文庫)

スピーディな展開が持ち味の嬉野秋彦ですけど、これはちょっとスローペースな感じ。
天真爛漫、けどちょっと邪悪なロリキャラもよいけど、それに惑わされないでしめるところはしめる主人公が傑物かも。


魔王城一限目 (ファミ通文庫)

魔王城一限目 (ファミ通文庫)

戦争を題材としているのでダークなのかと思っていたらいつもどおりの田口節で安心していたら、やはりダークだったという……。ありのまま書くとそういうことです。

スーパーダッシュ文庫

紅でヤっちゃった・小学星のプリンセスもやっちゃった・数年新作が出ていない現代魔法がなぜかアニメ化決定とよく判らない動きが目立つ今年でした。
ベン・トーは妙に人気がありますよねぇ。あんなヘンな方向に面白いものが人気出るとは正直思ってなかった。
それは鉄球姫エミリーもそうでしたけど。
ほかに戦う司書が最後の佳境に入ったまま音沙汰なしなのが気になる……。
薔薇色にチェリースカのやや強引に見える終わらせ方は打ち切りなのかなぁなどと邪推したりとか……。

征服娘。 (スーパーダッシュ文庫)

征服娘。 (スーパーダッシュ文庫)

 架空の世界で大航海時代、女主人公のし上がり記。
 かなり面白かったけど、今のところ続きは出ておらず。
 まぁ出ないだろうなぁなんて酷いこと思ったけどさ。一般受けしそうにない内容だったし。

カンピオーネ! 神はまつろわず (スーパーダッシュ文庫)

カンピオーネ! 神はまつろわず (スーパーダッシュ文庫)

神殺しを題材としている割には重い空気とか悲壮感とかそういうものとは違った明るい神殺し計画みたいな?<よく判りません
 非常に積極的なヒロインに鈍感というか堅物、しかし周囲には誤解され続ける主人公のやり取りが楽しい。
 バトルではただの力押しではなく、きちんと能力の組み合わせを中心とする戦略・戦術思考の鍔迫り合いとなって手に汗握る迫力。

アクマ・オージ (集英社スーパーダッシュ文庫)

アクマ・オージ (集英社スーパーダッシュ文庫)

自分をアクマと規定する主人公と彼に完全な信頼を寄せるヒロイン、そしてなんだかんだと彼らを気にかけるクラスメイト達と気の良いキャラクターが見ていて楽しい。
 過去などはなかなか凄惨なのですけどね。

GA文庫

まさか出るとは思わなかったスラップスティックコメディ。
この勢いとノリはもう読んでて楽しいとしかいえない。


神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルと白銀の虎 (GA文庫)

神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルと白銀の虎 (GA文庫)

ポリフォニカ・シリーズはどれも読んでて面白いけれども、なかでも頭二つは抜けて面白かった。
自分を天才といいきる彼がなんだかんだとコンプレックスを刺激されたりとか女の戦いが見れたりとかドタバタ劇調。


イグドラジル―界梯樹― (GA文庫)

イグドラジル―界梯樹― (GA文庫)

一巻丸々かけて主人公とヒロインが出会う物語というのがある意味ですごいかも。
いちおうロボットファンタジーなはずだけど、まだ主人公がロボットに乗っていませんw。
護樹騎士団シリーズと設定が共通しているようです。(護樹騎士団より少し後の時代?)
この作者の書く政府とか警察上層部の愉快なまでの無能・思考硬直ぶりはいつもどおりでした。

HJ文庫

ゆうなぎ (HJ文庫 わ 1-2-1)

ゆうなぎ (HJ文庫 わ 1-2-1)

ご飯がおいしそうなのよ。読むと腹が減る。いや、ホントに。

超鋼女セーラ ソラの恋人、あの娘のトクベツ (HJ文庫)

超鋼女セーラ ソラの恋人、あの娘のトクベツ (HJ文庫)

カップル。
そして主人公、ちょっと頭冷やそうか……


メタルヘッド・ノベル 虹の天使 フリー=アイ (HJ文庫Gタ01-01-01 )

メタルヘッド・ノベル 虹の天使 フリー=アイ (HJ文庫Gタ01-01-01 )

まさか再刊されるとは……

一迅社文庫

 真面目に作ろうとしているのはわかるんですけどねぇ……

ぶよぶよカルテット (一迅社文庫 み 1-1)

ぶよぶよカルテット (一迅社文庫 み 1-1)

 音楽を題材にした作品はいくつか出ていますけど、これがピカ一でした。

そのほか

福音の少年―闇と光を統べるもの (徳間デュアル文庫)

福音の少年―闇と光を統べるもの (徳間デュアル文庫)

随分と長かったこのシリーズもついに最終巻。
きっちりまとめながらも壮大な終わらせ方がすごかった。

不全世界の創造手(アーキテクト) (朝日ノベルズ)

不全世界の創造手(アーキテクト) (朝日ノベルズ)

小川作品の中ではいちばん現代に近い舞台設定。そしていつにもまして優しい物語で終わらせたのが印象的でした。
ところで絵師がこいでたく氏に似ているなぁなんて思っていたら本人でした(爆
描き方がだいぶ変わっていて最初気づきませんでしたよ(汗

“本の姫”は謳う〈4〉 (C・NOVELSファンタジア)

“本の姫”は謳う〈4〉 (C・NOVELSファンタジア)

きっちりと四冊で全て終わったこの物語は今年で最高に面白かった作品の一つでした。



(整理中)