電撃文庫新刊

C3―シーキューブ (電撃文庫)

C3―シーキューブ (電撃文庫)

 魔女式アポカリプスシリーズの作者さんの新作。
 こんかいはうってかわって明るいエロでラブでコメコメなシリーズ……と思いきや、実はそうでもなく。
 肌色率は高いけど。
 のっけから全裸ヒロインとか委員ちょ属性の従兄弟といったありがち設定、そしてヒロインの正体設定とか敵役の壊れっぷりとかまた……前作とあまり変わっていないかも。
 呪道具とかフツウにでてくるし。
 印象が前シリーズのダークさとはうってかわってコメディ調なだけに、その落差がすごい。
 うん、これけっこう売れるんじゃないかなぁ?
 とりあえず260Pあたりの挿絵の委員長おぶ委員長は破壊力抜群だと思いますw


ペイン・キャプチャー (電撃文庫)

ペイン・キャプチャー (電撃文庫)

 電撃の新人さんの作品。
 とある理由から特殊能力がフツウに存在する世界で、「能力者と感覚を共有する」能力をもつ主人公が毎回毎回ズタボロになって入院する話。……間違ってないヨ?
 なにせ、感覚を全て共有するため、相手を殴れば自分も同等の痛みを共有するのである。(逆もしかり)
 そして周囲には逡巡すらせずに主人公を撃つのばかり……。ひでぇなぁw
 連作短編形式で、登城する特殊能力のアイデアがなかなか面白い。ありがちなものもあるけど。
 まぁ、汗臭い刑事ドラマをそのままライトノベルっぽい設定で書いたようなもの。
 だから男率がわりと高く、あんまり恋人になりそうなヒロインがいない。(好意らしきものはあるけど)
 ちょっと気になるのが主人公の後輩であるベルの服のデザイン。なんだろね、このデザインと模様?
 文章も読みやすいし、コメディもそれなりにかけるみたいなので、今度は長編物が読んでみたいなぁ。