打ち○り? ちがう、続きが出ないだけだっ! …orz涙なくして語れないライトノベル:打ち○り編

 GW最終日なのだけれども外は雨。出かける気にもなれず、しょうがないので押し入れに放り込んである本の発掘整理。
 ダンボールに放り込んであるので何が入っているのか自分でも、よー判らないのだ。
で、すこし前のスニーカーやファンタジアなどが出てきたのだけれども、それらは置いておくとして。
 ちょっと涙なくして語れないシリーズがいくつも見つけられたので並べてみようと。

ACCESS機械じかけの戦乙女(ワルキューレ) (角川文庫―スニーカー文庫)

ACCESS機械じかけの戦乙女(ワルキューレ) (角川文庫―スニーカー文庫)

 表紙がわりと好きな作品なのだけれども、登録されていないみたい。
 格闘ロボット大会、全身擬体、生態脳コンピュータといったハイテクや強気な女部長、行方不明の妹、若作りの母親といった、現在見てもそんなに遜色ない設定。
ある意味で時代を先取りしていたかも。
発売が1997年で、今で言う妹ブームとかはない時代ではなかったかな?
 結末が次巻に続いてもおかしくない感じだと当時は思っていたけど、今読み返すとそうでもなかった。これはこれできれいに終わっているともいえるかな?
 あ、いきなりお題から外れているぢゃん。

IX(ノウェム) (電撃文庫)

IX(ノウェム) (電撃文庫)

 サムライ・レンズマン (徳間デュアル文庫)以来数年ぶりの古橋先生の新シリーズ…になるはずだった作品。
3年近く音沙汰なしなのでたぶんお題に沿っているでしょう。
 このころの古橋先生は異形格闘モノ?に凝られていたみたいで、他にも蟲忍―ムシニン (徳間デュアル文庫)を翌年に出しています。
 もっとも同時期にデモンベイン関連の短編や斬魔大聖デモンベイン―機神胎動 (角川スニーカー文庫)を書かれているはずなのでそうともいえないか?
 予定ではこの六月に徳間書店より新作冬の巨人 (徳間デュアル文庫)が出るようです。


アルシア・ハード―翼を継ぐものたち (ファミ通文庫)

アルシア・ハード―翼を継ぐものたち (ファミ通文庫)

 針玉ヒロキ先生の挿絵が豪華な作品。
内容は察してください。


 19世紀の人間に宇宙空間を旅する技術を与えたらどうなるか?という命題で進む物語。
熟練の技がひかる逸品なのだけれども六年経っても続編が出ないので。
 でも朝日ソノラマだから唐突に出てもおかしくないと淡い希望を抱いて溺死います。


 一部で伝説となった打ち○り作品。発売後一ヶ月前後で決定されたという事実は、ライトノベルは初動売りがモノをいう業界なんだなと思わされました*1。題名につけられた"1"の文字が物悲しい…。
 個人的にはこの作品の雰囲気と物語進行ペースはとても好きだったのですが、『一般受けしないだろうな』というのが第一印象でした。普通の読者にはテンポが悪いとしか思えないのではないだろうかと。
 なにせ一冊かけてキャラクター紹介とキャラ立てを行っだけですから。
翌月にでも二巻を発売しないと印象が薄くて売れなさそうな感じでした。
 水上カオリさんの挿絵とあいまって透明でゆるやかな印象のある感じの良い作品でした。


 円環少女 (角川スニーカー文庫)が有名になってきた長谷敏司先生の作品。
 個人的には円環少女 (角川スニーカー文庫)よりもよほど完成度の高い作品だと思うのだが、続かなかった…。エルザお母さんはいったい何をしたんだろうか?
 そういや主人公のフリーダはメガネ娘だったなと今更*2思い出した。
 CHOCO先生(CHOCOLATE SHOP Float)の挿絵も素晴らしいの一語。実はCHOCO先生がコミケ69で出されたアートワーク集『CHOCOLATE GEMETRY#0003』に戦略拠点32098 楽園 (角川スニーカー文庫)天になき星々の群れ―フリーダの世界 (角川文庫―角川スニーカー文庫)のラフ&設定が掲載されているのですが、これがまたでたらめなまでのクオリティ!
 たった一枚の挿絵のために緻密に設定画と画面構成を何枚も描いてあるんですよ。何枚もの戦艦や銃器の設定画には背筋がゾクゾクします。
 これSFマガジンとかで連載したりしないかな、かな?と淡い希望を抱いて溺死います。

天槍の下のバシレイス〈2〉まれびとの棺(下) (電撃文庫)

 多脚砲台とか巨大斬馬刀とか空間調律打撃とかはったりの効いた設定が良い作品。
いろいろと面白くなりそうな伏線や設定があるのだが、もう二年近く続きがでないところからすると望みは薄そうな感じ。
敦樹と佐里の百合友情が良い物語なんですけどね。

*1:もちろん他にも色々と事情があったのでしょう

*2:今年のLNFはメガネ娘がテーマだった