文学少女観てきました

 公開するということは聞いていましたが、事前情報全くなしで公開初日に見てきました。
 自分ひとりだったらおそらく観に行かなかったのですが、某氏に誘われたので。
 
 全体としては、よく出来ていました。
 ただ思い切って、キャラクターデザインをアニメ向けに変えたほうが良かったかなぁと。竹岡さんの雰囲気を出そうとしたあまり、ちょっと違和感が。
 ななせがえらくワイルドな髪型でちょっとびっくりした。

そのほかにも原作読者からするといくつか粗が目立ちます。
 原作シリーズの大枠では遠子先輩・ななせ・美羽のストーリーラインがありましたが、これを盛り込もうとしたこと。
 尺が足りないのは明白で、結果として「ななせ」ラインが希薄、「遠子先輩」ラインが背景となって「美羽」ラインがメインに。もっとも心葉くんの物語としてみるなら正しいともいえるんですが、もう少し遠子先輩を掘り下げないと「なぜもう一度書こうと思ったのか」という動機付けが弱い。「美羽」ラインは「書けなくなった理由」の物語であるだけに、「遠子先輩」ラインの弱さでは正直あれだけだと判らない。
既読者は知っているので補完できますが、新規客ではよく判らない可能性が高い。

ネガティブなところはコレくらいにして、いいところも。
声優陣が豪華ですね。
まず遠子先輩役の花澤香菜。ちょっと幼い感じが違和感ありましたが、慣れたら大丈夫。
ダブルサブヒロイン平野綾(美羽)に水樹奈々(ななせ)。whitealbumと同キャスト。そして殴り合いシーンの迫力がすごかった。まさに女のケンカ(汗
ほとんど一言しかない役に伊藤静、サブキャラで小野坂昌也久川綾といったベテランを配置してあって、実に万全の体制。

背景や作画にも不安なところはまったくなし。ちょっと演出がいまひとつなところがあrましたが、どこをとっても奇麗でした。

原作読者は見に行く価値はあるんじゃないかと。
ななせファンは泣くかもしれないですけど。