スーパーダッシュ文庫

戦う司書と世界の力 BOOK10 (スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と世界の力 BOOK10 (スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と恋する爆弾 (スーパーダッシュ文庫)戦う司書と雷の愚者 BOOK2 (集英社スーパーダッシュ文庫)戦う司書と黒蟻の迷宮 (スーパーダッシュ文庫)戦う司書と神の石剣 (スーパーダッシュ文庫)戦う司書と追想の魔女 (スーパーダッシュ文庫)戦う司書と荒縄の姫君 (スーパーダッシュ文庫)戦う司書と虚言者の宴 (スーパーダッシュ文庫)戦う司書と終章の獣 (スーパーダッシュ文庫)戦う司書と絶望の魔王 (スーパーダッシュ文庫)

戦う司書シリーズもついに最終巻。あまりにユニークで圧倒的な世界観に一巻のころから魅了されてきたので、終わるのがさびしいようなうれしいような複雑な気分。発売日を調べると一巻が2005年9月なので約4年3ケ月も掛かっていたんですね。鮮やかに内容を思い出されるのでそんなに経過しているとは思ってなかった。

 さて、この最終巻は前巻を上回る怒涛の展開。
この巻に到って、直接関連していないものもあると思っていた全ての巻の物語が完全にリンクしていたという事実。
もう凄まじいの一言。たしかに奇妙に不自然なエピソードがあったりしたけど、それが全部伏線とは思わなかった。
疑問に思ったところは、思わず読み直して確認してしまった。すると確かに書いてある。
この物語はいったいどれだけ練りこんでいたんだ? この巻までにほとんど全てのプロットを作ってあったんだろうか? おもわずそう考えてしまうくらい全てがリンクしている。

いや、もうこれはぜひとも読んで欲しい。しかもシリーズ最初から。
そうやって、やっとハミュッツという、ライトノベルの中でも異常なぐらい規格はずれなやさぐれ主人公が理解できる。
非常におもしろうございました。

そういや、絵師さんのあとがきでも書いてますが、表紙になった人物のほとんどがその巻で死亡しているのですが、本当によく主役クラスが死ぬシリーズだった。