今月のSD&MF文庫

 

薔薇色にチェリースカ〈4〉 (集英社スーパーダッシュ文庫)

薔薇色にチェリースカ〈4〉 (集英社スーパーダッシュ文庫)

 プライドずたずたにされて自我崩壊寸前のアイスヒルちゃんに大興奮。<最低の人格
 いいねぇ、プライド高い娘が従わざるをえない状況に陥って屈辱に震える姿がよいよいよい。<最悪の趣味
 ていってもシリーズ中でも悪役たるアイスヒルだから、勧善懲悪っぽくなっているのが面白い。
 これも頭がおかしいレベルでのプライドがはびこる世界での物語だからこそですな。
 
 犬にパンツ見られても恥ずかしくないといいつつ恥らってしまう辺り、アイスヒルたんもダメダメですな、優生会的には。
 ……そういえば、一巻に一回はパンツ出しているような気がするなぁ?*1
 かんぜんにヒロイン食ってしまったアイスヒルですが、しかしこういう風に食ってしまう事は不本意でしょうねw

 パンツ一色ですが、物語は俄然クライマックス寸前で次回に続く&最終巻らしいということでおいおい、これで終わりにするのは苦しくないかない&もったいなくね?といったところ。

 でも展開のスピーディーさもこのシリーズの特色ではあるのでこれはこれでありですね。


やってきたよ、ドルイドさん! (MF文庫J)

やってきたよ、ドルイドさん! (MF文庫J)

クマーッ!!
とお約束をやったところで、物語。
 まぁ、正直言ってストーリー自体にはほとんど見るべきところはない。
 ほとんどすべてがお約束で進むだけなので、安心して読める代わりにワクワク感はなし。
 素直にヘンなキャラクターたちを楽しむものだと思う。
 特にドルイドさんを助ける(巻き込まれるともいう)主人公の漢前ぶりを楽しむがいいかも。


ミサキの一発逆転! (MF文庫J)

ミサキの一発逆転! (MF文庫J)

 ライトノベルは物語と挿絵でつくる本で、絵も重要でしょう。しかし、物語の雰囲気にそぐわない絵が付くのは作品としては不幸だと思う。例えば超シリアスな内容なのにパンツまるだしお色気路線のエロゲー絵だったり、逆だったりとかしたら台無しもいいところなのは間違いがないと思うわけですが、この作品はその意味では非常に良い出会いをしたものだと思う。
 実力は文句なし、ちょっと耽美系だけどシリアスもお色気も両方描けるカーネリアン氏の挿絵にややギャグっぽい展開がありつつもかなりシリアスな物語であるこの作品。
 絵と文の相性の良さは今年発売分の中でも最高クラスかも。

 で、まぁ中身のほうは……まぁ読んでくださいw。
 下手にストーリー紹介するよりも読んで楽しんでもらうほうがいい作品です。
 サイトや裏表紙のあらすじ紹介が雰囲気を良く表している上で、ストーリーの核心には触れていないというのも非常に秀逸。







 
 

*1:三巻は出していなかったような?