ソリッドファイター完全版
- 作者: 古橋秀之,石田走
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 1997/09
- メディア: 文庫
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電撃祭で購入したハードカバー本。だいぶ前に読みおわってはいたけれど、ちょっと余韻にひたっていたりして。
もともと十年前の単行本分はほとんど忘れていたので楽しく読めたのですが、これだけの情報量を十年前に既に詰め込み、それでもこのスピード感を感じさせる古橋秀之はスゴイなぁと。川上稔もすごいのだけど、近年はさとやす挿絵までも含めた面白さでもあるので、個人としてみるならやっぱり古橋のほうがすごいように感じる。……あ、そういえば速射王なら条件は比肩しているかもしれない。どっちがすごいというわけでもなく面白さでは優劣なんてつけられないし。
それはさておき、当時自分はまさに主人公ぐらいの年齢で、あのころの格闘ゲームにおけるストイックさというか熱気を少し知る世代だったりします。格闘ゲーム自体は生来の不器用さからてんでダメで、昇竜拳も出せないほど(汗。だからプレイ自体には興味なく、むしろ観戦が主でした。
でもあの熱気と場の雰囲気は大好きでよくゲーセンには出入りしたものです。
そのころの雰囲気がそのまま封じ込められているような錯覚にしばしば閉じ込められて、一気呵成に読んでしまいました。
改めて読んでみて、作中で書かれたようなゲームシステムが十年経た現在でも、とても追いついていないのですねぇ。
ちょうど同時期にブレイク・エイジというオンライン・ロボットバトルゲームのマンガがあったのですけど、これもソリッドファイターと同様にプレイヤーがかなり自由なカスタマイズ設計ができるゲームだったのですよ。(物理シミュレーターなのであまり突飛な設計はとうぜん成立しない)
これらを読んでいた頃には、近い将来にきっとこういうようなカスタマイズが出来るオンラインゲームが出来るようになるんだろうなぁと思っていたものですが、十年経ったいまでもその欠片も見当たりませんね(苦笑
うーん、ゲーム業界ってもしかして停滞気味なんですかね?
BREAK-AGE外伝 ボトルシップ・トルーパーズ完全版 (ビームコミックス)のように自分の設計によるカスタマイズ機を使って動かせるゲームが早く出て欲しいものです。
……あれ? なんかソリッドファイターから外れた話題になっている(汗