軍隊モノやバトル(銃)モノを読むときの基礎知識
知ってるとより楽しく読めますみたいなー。
ライトノベルはエンターテイメントだから、リアリティよりもわかり易さ・楽しさ優先で良いと思うのだけど、たとえばフルメタル・パニック!だとか図書館戦争などでは前提とする知識の有無でだいぶ印象が変わってくるわけですよ。<ちょっと誇張気味
例えば、宗介はテッサに対してはなかなか態度を崩そうとしないのかとか、笠原郁が理不尽な某教官に殴りかからないのか?などと普通は疑問に思うものじゃないかな?
で、自分はわりと軍備オタク(ミリオタではない)であり、ある程度は知っているわけですが、それをわかり易く解説した本はないかな?と、ふと思い立って探してみたらけっこう良いものがあったので、ちょっと紹介。
- 作者: 高田里惠子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/08
- メディア: 新書
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題名ほど中身は刺激的でもなくけっこうマイルド。
日本帝国軍での徴兵や軍隊生活などの実態をちょこっと紹介・解説を加えた内容。
もちろん軍賛美ではないけれど、かといって現在の反軍アレルギーでもない。
一般兵がどういう心情で志願や徴兵忌避などを行っていたのかを豊富な引用でまとめていて雰囲気を掴むにはちょうど良いくらいかと。
巻末の引用・参考文献のものを読むとより理解が深まりそうですね。
- 作者: 小林宏明
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2008/09/01
- メディア: 単行本
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全米ライフル協会監修テキストの邦訳本。
個々の銃の解説や用語集ではなく、実際に銃を使用する上での諸注意や必要な基礎知識の教本なので決して面白くはない。けど、例えば「10番ゲージ・スラッグ弾」と聞いて、それがどれくらいの威力なのかを想像する手助けにはなる。
……これって、むしろ作家向けの本か?
用語集なら同じ作者の「図説 銃器用語事典」が豊富な図と詳しい解説があってわかりやすいですね。