今月の電撃文庫

禁書目録とかシャナとかシフトとか面白いとわかっているものはいつもどおりスルー。
あ、そういえば禁書目録はやっとTVアニメ化だそうで。
十冊超えてTVアニメ化というのは、本の売り上げUP的には大変だろうなぁ。


桜田家のヒミツ―お父さんは下っぱ戦闘員 (電撃文庫)

桜田家のヒミツ―お父さんは下っぱ戦闘員 (電撃文庫)

 電撃大賞最終選考作品。
審査員の間でそうとう揉めたんじゃなかろうか?
 電撃文庫にいくつかあるラインナップに当てはまるものがなさそうな。
 あえていうならコメディだけれども、別に美少女とか人外とかとのそれではないし、主役は特撮テイストなヒーローではなく下っ端。

 しかも『やられる』*1ほう。
 いや、よく出したなぁ……
 
 と、ネガティブなことばかり書いてますが、実際にはかなり面白い。
 ほうぼうにある特撮テイスト、しかもどちらかといえば醜悪なパロディとして扱っていたりとか 警察側であるピポレンジャーの必殺技がコルダイト爆薬による『爆殺』ですぜ(汗
 しかも世界各国で人権を意識して即殺をやめる方向にある中で、日本だけが即殺。
 考えてみればそういう土壌*2があるものなぁ(汗

 ほかにも家族愛とか、ワガママお嬢様の成長記であったりとか。
 いろいろ詰め込んである割にはそれほどとっちらかった感じもなし。
 なんかやる気なさげな感じな挿絵との親和性も実にいい。
 
 次に期待できそうな新人さんである。



 

*1:悪の組織の下っ端戦闘員

*2:特撮モノや戦隊モノ