電撃新刊そにょいち
人気シリーズとかを放って新人さんに吶喊する、それがここのクォリティ!!
電撃文庫も今月は新人さんの発売日。さぁ、今年はどんな物語が読めるのかと毎年わくわくしております。
例年だと大賞よりも銀賞・審査員特別賞あたりのほうが気に入る作品が多いのは、一点でも飛びぬけた部分があるほうが好みという偏り傾向があので。
なので、一般的な読者とはちょっと感覚の軸がずれているのは仕様です。
- 作者: 水鏡希人,すみ兵
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2008/02/10
- メディア: 文庫
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金賞受賞作。
元小説家志望の主人公と不思議な青年が出会う、すこしだけ怪奇小説の雰囲気を持った五つの連作短編。
作品イメージとしてはほぼまちがいなくホームズがベースで、舞台も二人の雰囲気もよく似ている。(ほとんどワトソンとホームズだし)
挿絵のすみ兵の絵ともあいまって実に完成度の高い作品。
戦闘や華やかなパーティや恋愛といった派手な場面は少ないけれども、ちょっとだけ心に残らせるストーリーの細片が実にいい味をだしている。
非常に良い物語でした。
- 作者: 瀬那和章,u
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2008/02/10
- メディア: 文庫
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銀賞受賞作
異界バトルもの。(そのまま)
設定もなかなか緻密に出来上がっていて、ストーリーもテンポよく進みつつ、意外な展開もからめてよく練られていて好み。
狂気に彩られた人物描写がなかなか味わい深い。
- 作者: 土橋真二郎,白身魚
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2008/02/10
- メディア: 文庫
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主人公が挫折するというか負けるという展開が楽しい作品の第二巻。
今回は手枷とか出ません。
でもやっぱり作者はそーゆうのが好きというか、絵師さん*1が嫌がりそうなシチュエーションを書くのが楽しいとあとがきでぶっちゃけていますw
今回のゲームは出口を探す迷宮探索。シンプルなルールとコマンドのゲームですが、そこに潜む誘導性の高さは相変わらず。
出口についても実に巧みに隠蔽されている。たぶんそうなのだろうなぁと思っても勇気はでないなぁ。
極限状態での人間の行動を書く、この作品。けっこう中毒性が高いかも。
とりあえず今日はこんなところでー
*1:女性の方らしい