ソノラマノベルス

 新書サイズで、しかもソノラマノベルスだったので見逃してました。
 第一印象;また新シリーズかよっ!!
 読後印象:ああ、なるほど。この一言に物語が全部集約されているのか。

 スペースオペラもので、いちおう読みきり作品。
 主人公は、司令官に仕える従僕士官で、まったくタイプの異なる二人の司令官に仕える。
 この対比の落差がこの作品の柱でもあるのであえて書かない。
 
 作者さんがお手の物とする宇宙戦争だけれども、今回は実によく死ぬ。
 キャラクターたちが理不尽に意味もなく死んでいく。
 そして帯の謳い文句の意味が判るのはあくまでも最終章になってから。
 それが上の読後印象に繋がるわけです。
 読む価値はある物語でした。