ファミ通新刊とか発掘品とか

 うーん、あきさかあさひさんの新作とはいえキミキスのノベライズは読む気がしない…。
 いや、だってさ、ゲームはやっとらんし、そもそもあーゆうギャルゲーはどうでもいいし。

 ざっと眺めてみて購入したのは舞阪さんの

 のみ。
 サービスシーンをのぞけば、あいかわらず骨太のファンタジー以外の何者でもないというのが素晴らしい。
 ……いまだ現代編(一巻冒頭)の続きがないですけど。気になる。

 この巻で都市同盟編が終了し、少年装が随一巧いの貧乳キャラが一時退場。
 もっとも明らかに諜報関係で退場なんだけどさ。
 諜報を重視するライトノベル・ファンタジーというのも非常に珍しいよね。

 また最高の敵役になりそうなオケィアノスくんも退場。というか逃走だよなぁ。
 この身の翻し方は素晴らしい。完全に負けたと判断した瞬間に即座になりふりかまわず撤退(個人で)というすばらしさ。醜態をさらさないでここまで徹底しているキャラはそうはいないだろう。
 悪役というよりは敵役・好敵手。今後どういう風にからんでくるのやら。
 ああ、続きが楽しみ。


七都市物語 シェアードワールズ (トクマ・ノベルズ)

七都市物語 シェアードワールズ (トクマ・ノベルズ)

 ちょっと部屋の整理していたら発掘した古い本。
 二年ほど前に徳間書店とかエニックス・ノベルスで一斉に出版されていた「田中芳樹世界」のシェアードワールド・シリーズの一つ。
 小川一水さんや羅門祐人さん、横山信義さんなどベテラン・中堅どころが七都市物語の世界設定を借りて書いた短編を集めたもの。
 けっこう技術的な話とかもあるが、それこそライトSF調なので読みやすい。
 ちなみに田中芳樹作品の中で、銀英伝をのぞけば七都市物語が一番好きだったりする。
 作品スケールが適度にコンパクトで、アクの強いキャラクターたちが限定された条件の中で智謀の限りを尽くして戦術を展開するというのが面白い。



 そういえばシェアード・ワールド・ノベルス構想はその後、エニックスなども含めて音沙汰ないところをみると頓挫したっぽいですね。
 この手のシェアード・ワールド・ノベルというのは欧米などではわりと一般的らしいのですが、日本ではあまり成功例がないらしい*1
 現在ではポリフォニカ・シリーズがほとんど唯一の成功例といっても良いのではないだろうか?
 


 

*1:詳しくは知らないので伝聞調