銀河英雄伝説

銀河英雄伝説 1 黎明編 (創元SF文庫)

銀河英雄伝説 1 黎明編 (創元SF文庫)

 某平和氏主催OFF会で盛り上がり、そういや数年読んでいないなぁと気づいた。ネタはけっこう思い出せるのだが。
 ゐんど氏と同じく木乃伊取りがミイラになった気分で最新版を購入。いやね? さすがに徳間デュアル版は購入する気がしなかったのよ。道原かつみさんの挿絵付とはいえ、二十数巻はねぇ…。

 自分の中では海底二万里と比肩するくらい大好きな作品。
 中学生時代に読み込んで、ストーリーはほとんど覚えているし、文章も記憶が蘇ってくるほどなのだけれども、やはり面白いよなぁ。
 もちろんいろいろと古臭い・オマージュだねぇといった設定やシーンも数多くあるけれども、それはエンターテイメント小説として、物語として面白さを損なっていないと思う。
 シリーズ初期のころは文章もやや読みにくいし、明らかに詰め込みすぎでかなり早い展開なのだけれども、それでもそれは欠陥ではなく惜しげもなく物語を詰め込んだ怒涛の展開という味になる。
 そして次にくるシーンを知っているのにページをめくる手を止められない。それくらい物語に没入できてしまう。
 最近の刊行作品で、それほどのめりこめる小説が何冊あるだろうか?

 とりあえずライトノベル読みは一度は目を通して損はない作品。
 影響を受けていたり元ネタになっているライトノベルは数多いし。