クジラのソラ2

クジラのソラ〈02〉 (富士見ファンタジア文庫)

クジラのソラ〈02〉 (富士見ファンタジア文庫)

 今月のラインナップみるかぎり、富士見は当たりが多いと思う。
 なにせ期待の「クジラのソラ〈02〉 (富士見ファンタジア文庫)」「再始の女王―抗いし者たちの系譜 (富士見ファンタジア文庫)」に始まり、フェリかわいいよフェリに大賞受賞作と怒涛のごときラインナップ。
 新人さんはバカ小説にみせかけてやはりバカっぽい「太陽戦士サンササン (富士見ファンタジア文庫)」に「イヴは夜明けに微笑んで―黄昏色の詠使い (富士見ファンタジア文庫)」がなかなかよさそうな感じ。他二作もひどいというわけでもないし。今年は富士見F復活劇開始になるかねぇ?

 さて、それはさておき期待の「クジラのソラ」二巻。
物語が怒涛のごとく展開する。新キャラ多数に大量の物語設定の公開。設定の大半を今回で出してきているのではないだろうか?
 その意味では330ページとやや厚めの本だが、密度の濃さはかなり高い。 それでいて読みやすいのだから、実に文章が巧いと思う。バトルロイヤル2006夏号の短編もよい感じだったし。
 ちょっとしたことがネタバレになるんで物語展開などはあえて書かないけれども、一言感想をあげるとあれだ。
 雫は「主人公には勝てないライバル」*1だよねぇ(苦笑

この巻では冬湖がメインで、聖一と郁恵がやや主人公気味だし。もちろん要所は雫が押さえているけど、それでもちょーっと弱いかなぁ。智香も意外な設定がでてきているし。
 なんにせよ、ぜひとも早く次が読みたいものである。

*1:当て馬とも云う