無表情キャラと無感情キャラ

 まぁ、なんとなく思いついたネタなのでテキトーに。
 昔から無表情キャラがわりと好みなのですが、最近のお気に入りといえば長門有希さんと社霞ちゃん。
 とりあえず社霞さんは置いておくとして、長門有希ちん。
 ネットではいろいろと議論し尽くされていると思いますが、とりあえず彼女の源流のひとつはエヴァ綾波レイの影響があるという意見が主流なのではないかと。
 もちろんそれに反対するわけではないのですが、彼女の性格というか無感情キャラというタイプの源流は琥珀さん(月姫)やセリオさん(ToHeart)の流れじゃないかなと。

 なぜといいますと綾波レイ無表情キャラであり、決して無感情というわけではないからです。むしろ彼女はわりと感情豊かで、それを表にださないだけなわけで。感情がないならば碇ゲンドウ(最近はすっかり情けないオヤジ扱いになってますな)とうれしそうに話したり、ゲンドウを非難したシンジを平手打ちしたり、照れたりしないわけです。
 そういう意味では綾波レイは無感情キャラではないわけで。


 一方で長門有希さん。
 彼女は対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースと名乗る通り人間ではないためか、初期の時点では全くといってよいほど感情を表しておらず、常に無表情。
 綾波レイとは異なって照れたり、怒ったり、動揺したりといったことは全くない。
 そのあたりは予備である朝倉涼子も同様で、彼女の感情表現は常に笑顔に固定されているわけで。つまり琥珀さん(月姫)と同じ笑顔という名の無感情。
 ヒューマノイドインターフェースの初期設定は総じて無感情であるらしい。


 ところで、この手の無感情キャラというのはSFなどではそれほど珍しくはなく、アンドロイド系の初期設定はだいたいが無感情である。有名どころではスタートレックデータ少佐アシモフの"永遠の存在"さんなどもそう。
 またそういった無感情だったアンドロイドやロボットが徐々に感情を獲得していくのも少なくない。いちいち例をあげませんが。
 そして長門有希も例外ではないようであるわけで。
 というか、ハルヒシリーズはむしろ彼女の感情獲得の記録といってもよいではなかろうか?

 彼女が初めて感情らしきものを見せたのは、キョンの呼び出しから*1
 理由はハルヒが興味を示したキョンについて、興味をもったことから。
 興味を持つということは、感情の第一歩なわけで、彼女はそこから加速度的に感情の幅を増やしていって〝消失〟につながるわけである。


と考えられそうだが、劇中での時系列を考えると実はそうではない。
 彼女が初めて獲得した感情は「本を読むこと」への興味で、それを獲得したのは〝憂鬱〟時点から三年前の七夕*2における異時間同位体どの同期による同一化によって。
 どちらにせよキョンが原因だが、微妙に意味合いが異なってくるわけで。
 つまり彼女は最初からキョンという存在を知っていて、かつ彼という要因によって感情を持つことを強く意識させられたまま三年間放置プレイされたうえに、しかも同じ行動を取らなければならなかったわけである。
 なるほど、キョンに少しくらいは興味を持つわけである。


 なんかぐだぐだだけど、とりあえずこの辺でおわり。続きは気が向いたらいつか書くかも。
 ちなみにネットではこんなの常識ですかそうですか。

*1:〝憂鬱〟第三章

*2:〝溜息〟笹の葉ラプソディ