同人系をライトノベルにはめようと考える試み そのに

参考リンク


9/29の続き。
 いろいろ考えてみたけれど、マイナーあるいは古い作品で面白いものをあげていくほうがいいかなぁと思うので、その方向性で。

マリア様が見ている系統(百合姉妹愛とか友情とか学園モノ、あるいは 水口敬文ルート)

ウィッチマズルカ (1).魔法、使えますか? (角川スニーカー文庫)

ウィッチマズルカ (1).魔法、使えますか? (角川スニーカー文庫)

 妹いじりが大好きな妹好き好きーなお姉ちゃん。
 その妹も嫌がりながらも、やっぱりお姉ちゃんが大好きで、本当に仲の良い姉妹です。
 だけれども姉妹には大きな秘密がありました。
 二人は実は魔女だったのです!!

 魔法・魔術といえば等価交換というのが昨今の風潮だけれども、この作品ではむしろ高価交換で、その代償の価値に対して威力は弱いというやや珍しい設定。
 まぁ、でも実際には魔法設定などは味付けに過ぎず、主題となるのは「姉妹・兄弟の絆」。
 この作品では主人公姉妹の前に一組の兄弟が出てくるのだが、その在り方はまるで逆位相で、主人公姉妹たちに自分達の絆や在り方について、それはおかしいのではないかと疑念を突きつける。
それに対する姉妹たちは……。まぁ、結局のところ落ち着くべきところに落ち着くわけですが。
 11月に二巻が発売されるようで、非常に楽しみだったりします。


憐 Ren 錆びゆくココロと月色のナミダ (角川スニーカー文庫)憐 Ren ~routine~ (角川スニーカー文庫)憐 Ren―遠いキモチと風色のソラ (角川スニーカー文庫)

 上記作品の作者のデビュー作。
 要約すると暴力ツンデレ妻と能天気バカ夫による学園日記。少しSF風味があるけどあくまで味付け。
 なにかあれば暴力に訴えるツンデレ主人公と能天気バカだけれどもひたすら明るい未来を考えて突っ走る少年。
 いやーよい夫婦漫才です。
 絵師による巻末四コママンガも最高に笑える逸品。


天使のレシピ (電撃文庫)

天使のレシピ (電撃文庫)

天使のレシピ〈2〉 (電撃文庫)

 普通に学園生活を送り、普通に恋愛をしているはずの女の子・男の子たちがふと抱く違和感。なにかが足りていない。こんな風になるはずがない。理由もなく不安になる……。
 とても良質な恋物語の短編集。
 天使いらないんじゃんという感じもするけど、二巻ではその辺は少し改善されているし、文章の雰囲気がさらに良くなっている。
 なんというか、ちょっとした空気を書くのが上手い新人さんです。


カーリー ~二十一発の祝砲とプリンセスの休日~ (ファミ通文庫)

 寄宿舎学園モノ。
 少女系レーベルは良くわかりませんが、少年系レーベルではこういう設定のものは少ないなぁと思ったり。閉鎖された敷地での物語というのは書くのが大変そうです。
 わりとゆったりのんびりすすむのかと思いきや、一巻中盤辺りから不穏な空気が流れ始めたりします。
 巻頭読んでいる限りでは、まさか近代歴史モノに突入するとは思いませんでしたよ。
 非常に面白い作品ですし、椋本夏夜さんの挿絵はきれいだしで本来なら言うことはないんですが、どうしても気になる点が一つ。
 カーリーやシャーロットはどう考えても8〜9才にしか見えんのですが(汗
 カーリーはまぁ、インド(アーリア?)系の血が入っているのでかろうじてOKだとは思うのですが、シャーロットは14才にしては容姿が幼すぎ。欧米系でこの年齢なら、日本人で言えば18〜20才(身長160cm程度)前後に見えるはずなんですよねぇ。
 まぁ、椋本夏夜さんの美麗な絵なのでいいですけど<結論はそれかい

とりあえず今日はこんなところでー