スニーカー新刊とか

　今月のスニーカーも新人大攻勢。
　先月の新人さんよりも全体的に文章レベルが高いような気がする。
　

イチゴ色禁区 1.夏の鳥居のむこうがわ (角川スニーカー文庫)

　正直言って題名とイラストから流行の萌えラブコメ系かなと思いましたが、いい感じに外れてくれました。
　一言で言えばブラコン妹＆黄昏兄神子珍道中、許婚もいるよ？というところですか。ラブコメ分はトロめな幼なじみ許婚とブラコン妹に任せ、兄はわりとまともな感じの神子かと思いきや、いろいろと妹にたいしてコンプレックスがあるようで。
　ホラー分とコメディ分がほどよくブレンドされて、ちょっとシリアス／ミステリーも含有してかなり良い感じの物語。

レゾナンス 1.夕色の墜落 (角川スニーカー文庫)

　ダークホラーミステリ系の物語。ストーリーは素直な展開で、キャラも特異能力はあるが、精神寄生体による特殊能力という、まぁライトノベルではそれほど珍しくもないもの。設定的にはそれほど珍しいものではないのだが、それでも読んで素直に楽しめるというのは構成力が良いからかな？
　この作者さんは、続きも読みたいけど他の物語を読んでみたいなぁ。

多重心世界 シンフォニックハーツ 上.独声者の少年 (角川スニーカー文庫)

　今月発売分では一番のお気に入り。いいねー、こういう凝った世界観でレジスタンスな階級闘争。しかも、終盤で予想だにしなかった真実の暴露とか。
　燃えますな。
　ちなみに上巻とのことなので、下巻発売まで待っても良いかも。
　続きが気になるぅー。