ＭＦ文庫Ｊ新刊とか

きゅーきゅーキュート! (MF文庫J)

　鳥は鳥であるために (MF文庫J)シリーズの野島けんじさんの新作。かわいい悪魔っ娘とどこのギャルゲ？的バカ騒動するだけなのだが、後半に入るとちょっとしたどんでん返しに…。
このままありがちなギャルゲ展開作品かと思っていただけに、外されましたともさ。（良い方向に）
　相変わらず内面描写とか、キャラ心情の表現などが巧く、特にヒロインがとてもかわいい。同じような設定のヒロインは数あれどもここまでかわいく表現できている作品は少なかろう。
　シリーズ化するかは、かなりビミョーな内容だけど手堅くまとめられた良い作品です。

神様のおきにいり (MF文庫J)

　新人作家さんの作品。屋敷わらしもとい座敷わらしが居つく家を中心に幼なじみなどとのほのぼの交流モノかと思わせておいて、ガチーンと転換させているのはなかなかすごいと思う。今月の新人作家さんの中では文句なしに一番の良作。
　ただラストがちと蛇足に感じた。
　シリーズ化するために繋げたみたいな異物感があるのだけど、気のせいだろうか？

ティンカー (ハヤカワ文庫SF)

　書影がないけど、表紙がエナミカツミさん。ハヤカワ文庫もアニメ調の表紙が少なくないとはいえ、本屋で見かけてびっくり。ライトノベル系出身の絵師を登用したのは知る限り初めてだったので。
参考：ハヤカワ・オンライン