電撃新刊とか

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

 前巻はかなり面白かったので期待の一作。
今作も面白うございました。
プロットというか物語構成は前作とほとんど変わりませんが、文章で読ませてくれます。
 ちょっと持ち上げてどん底まで落として逆転の秘策で挽回というそれなんていう計画X?は、実に日本人好みな構成。
 ホロも相変わらずかわいいですが、商人同士の商売交渉(騙しあいともいう)を静かな迫力に満ちた戦場として書ききっているのがすごいですねぇ。
 地味になりかねない場面なのに。
 このシリーズは毎巻こんな感じでいくのでしょうけど、話のバリエーション作るのが大変そうです。

 

ラキア (電撃文庫)

ラキア (電撃文庫)

 インサイド・ワールド (電撃文庫)ユメ視る猫とカノジョの行方 (電撃文庫)の作者さんの新作。出す作品がなぜかシリーズものではないという、ライトノベルの常識からちょっとだけ外れた道を邁進中。
 なぜか同じ日をループするという、設定としてはそんなに珍しくもないものですが、相変わらずちょっと不思議な透明感のある雰囲気の作品です。
 ちなみに短編が4つというオムニバス形式。共通する設定は7/1でループすること、黒いドレスの少女が忠告役として登場するという二点のみ。
 あとは恋愛感情が微妙に絡んでいることかな?
それだけの共通点で色々と話を書けていて、どれもなかなか面白いのでお勧め。
ちなみにあとがきによるとユメ視る猫とカノジョの行方 (電撃文庫)は続きは書く気あるみたいです。
ぜひ読みたいなぁ…