桜庭一樹さんのマイナー作品

オバケヤシキ―異形コレクション〈33〉 (光文社文庫)

オバケヤシキ―異形コレクション〈33〉 (光文社文庫)

闇電話 異形コレクション (光文社文庫)

闇電話 異形コレクション (光文社文庫)

 たまたま手に取ったホラー系アンソロジー文庫なのですが、桜庭一樹さんの短編が収録されています。
 内容はプチ・ホラー*1
 桜庭さんの短編はそれほどホラーではないですが、他の作品はちと恐いのもあるので表紙で気分悪くする人はやめといたほうが良いかも。
 なおオバケヤシキ―異形コレクション〈33〉 (光文社文庫)に収録されている短編「暴君」は砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)の(作者的には)後日談だそうです。
 ただし砂糖菓子におけるミステリー/ホラーな部分の設定と同じなだけで、作品には直接の関係はないようです。
 …そのナゾが解明されるわけでもないですよ?
闇電話 異形コレクション (光文社文庫)収録の作品は「脂肪遊戯」。これは「暴君」と異なり超自然的な恐怖を扱っているものではなく、身近にありえる恐怖が主題みたいです。

 桜庭さんの作品二つとも後味の悪さがないので、その意味でもホラー小説というには弱いかも。
普通に短編としてよい感じの作品です。

*1:そういうジャンルがあるのかは知りませんが