ファミ通文庫とか
- 作者: 舞阪洸,伊藤ベン
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2006/05/29
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 3回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
舞阪洸さんの新作。異世界ファンタジー群像劇。
現在編と過去編の二部構成なのは一巻と変わらない。が、現在編が進んでないよっ!
ガブちんの驚愕的な策ってなんなのよ?と進行速度にちと不満があるのを除けば、伊藤ベンさんの美しい挿絵とあいまって素晴らしいの一言。
現在編は主人公ガブリエルが白兎騎士団団長となって二大強国に攻め込まれてきているのを迎え撃つ状況、その一方で過去編はガブリエル達の入団初期に起きた重大騒動が進行している。
この重大事件によって鋼鉄の白兎騎士団は戦力が半減したらしいということが物語が進むについれ判ってくるのだが、この進め方がまた熟練の技で読まさせてくれます。
ちなみにこの鋼鉄の白兎騎士団は健康的で美しく賢い女性を好む女神アルアラネの守護を受ける騎士団で、その眼にかなう女性のみで構成されているという設定。だから挿絵も女性オンリー。
伊藤ベンさんの描くきれいな女性に美しい装飾の鎧や武具などだけでも一見の価値があると思います。
- 作者: 藤原健市,重戦車工房
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2006/05/29
- メディア: 文庫
- クリック: 98回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
たぶん新人さん。最初の数十ページは少し(良い意味で)だまされ*1ましたw
そのまま進行するのかと思いきや、ネタ&伏線としてばっさり切り捨ててしまうとはねぇ。大胆なことをするものです。
構成や物語の主軸はデビュー作にしてはよく練りこまれていますが、ちと見せ方が今ひとつかな? 特にメインヒロインがホントにアンポンタンにしてしまっているのは個人的にはどうかと思った。まぁ、そのほうが後半におけるカタルシス的な効果を狙ったのだろうけど、主人公や設定と絡めて考えるとちと勘のいい人なら先の展開や設定が概ね読めるだろうし。
とりあえずアブソリュートちゃんはかわいいということでOK? ちゃんと人工知能の悲哀もあるしね。
*1:どういうことかは実際に読んでみてください