本日の購入物

 

 新城カズマ氏による近年のライトノベルに関して氏の雑感・考えをまとめたもの。
このライトノベルがすごい!2006ライトノベル完全読本 vol.3 (日経BPムック)とは異なり、"ライトノベルってなによ"という問いに対して氏が考えていることを述べているので、ガイドブックとは異なる点に注意。
 個人的には共感を覚える点が多々あって非常に楽しく読めた。
 ライトノベルというのはジャンルの一つではなくて手法の一つといった点とか。(個人的には昔で言う大衆小説が現在のライトノベルに変化したのだと思ってます。大衆小説は文芸部門から非常にバカにされていたといないとかなどといった話も現在状況でよく似てますよね?)
 あとソフトバンクは出版にずいぶん本気で力を入れる気になっているんだなと思ったり。
(新書レーベルの新規参入なんて非常に珍しい)
巻末にライトノベルレーベルの年毎の推移を一覧にした表があって興味深い。
ただ1987年以前のプロト・ライトノベルに徳間文庫版Zガンダムノベライズ(1985年ごろ?)が載ってないのが残念。
 これが自分が初めて読んだライトノベル?なんですよ。永野護氏や美樹本晴彦氏が表紙と口絵、挿絵を担当していたという貴重な作品。手元に見当たらないので作者は確認できませんが、たしか脚本家の一人だったんじゃなかったかな?

非常に興味深い読み物でした。