ヱヴァンリヲン新劇場版:破

を観てきましたよ。
 確かに「破壊」の"破"にふさわしい内容だったかも。
 (以下ネタバレありのため格納)
 前回の"序"が結局のところTV版のやり直しがほとんどで、物語構成がほとんど変わっていなかったのに対し、今回は冒頭からいきなり新キャラクター"マリ"と仮説五号機VS使途との戦いから。
 新キャラは冒頭からかっ飛ばし。文学系少女っぽい外見から想像もつかない暴走系、ややアスカとかぶる傾向アリなアバンギャルドな性格。
 TV版でもあったかもしれない/語られなかった裏ストーリー的なものですが、五号機と引き換えに使徒撃破。どうみても急造な五号機でよくもまぁあれだけのアクションを行い、使徒撃破を成し遂げたのは凄いの一言。間違いなく幸運ったけど、おそらく本人は死んでも「あ、死んじゃった、あはー」ぐらいで済ませそうな。……ずいぶん壊れているヒロインだな。

 そして、ちゃっかり加地さん登場。もうこれだけで、(研究中の)使徒暴走が仕組まれたものであることを明示しているようなもんですが、あとでネルフ首脳との謀議もあったりする。


 次はいよいよアスカ来日。
わりと地味だったTV版とは異なってド派手な空中アクションをかましつつ、華麗に使徒撃破。
 これはたしかに天才少女との看板に偽りなしの文句ないデビュー戦だあね。
 TV版は、ただの自信過剰な小娘だったけど、新劇場版では天才の名にふさわしい才能があることを実戦証明してみせている。

 ところでアスカってば、うっかり属性もしっかり残っている様子。
 お風呂場とペンペンでシンちゃんと同じ行動をw
 ところで下半身より胸が恥ずかしいようで……。(下半身隠すより胸を優先している)
 胸を覆ったまま華麗な足技を披露してくれますが、あれどうみても丸見えだよね。
 シンちゃんの天然ラッキースケベ
 あまり関係ないですが、おさんどん姿がこれほどよく似合う男子中学生もなかなかいまい!
 
 で、ミサトさんはなんかパイロットの健康管理うんぬんでアスカを招いているわけですが、レイはいいんですか? というか基本的にネルフはレイの一般生活の扱いヒドクね? 監視だけつけてあとほうっているし。

 レイがえらく女の子化してきた。無表情クール不思議ちゃん系の元祖なわけですが、シンちゃんの手作りお味噌汁を飲んでおいしいとつぶやいたり、料理を始めたり、ゲンドウとシンちゃんの仲を取り持とうとしたり、シンちゃんと一緒にいるとポカポカするといったりと。
 なんだこの天然破壊力。そりゃゲンドウも負けるわ。
 そういえばゲンドウさんもTV版に比べて少しだけ父親っぽくなっているかも。旧作では終盤まで臆病者であっただけなことは明かされませんが、今作では少しだけ歩み寄りの姿勢をみせたり、諭してみたりなど。いや、ユイさんも慧眼ですね。たしかにちょっとかわいいところがあるのかもしれない。

対使途戦は派手な演出はあるのだけども、基本的に前作ほどの迫力はない。
むしろ、三人のパイロットたちの成長の過程や、意図不明な設備(エヴァが走れる装甲外郭って意味が判らん)、同じく豪快に破壊されていく都市設備、でも不滅の第三艦橋のごとく普段の日常ではそれほど影響がないレベルの修復速度と日常描写があるのですが、ちょっと恐かった。ヱヴァの場合、おおむね大破壊の前兆だからw

そして参号機事件。まさかのアスカ搭乗。
 そうですかトウジはいらん子でしたか、妹無事に退院しているし。そしてヒカリちゃんの恋も描かれず。時間的にしゃあないけど。
 ところで参号機に搭乗するまでのアスカがとてもよい。
 ただの傍若無人なのが徐々に周りに気を使い始めて、人と関わることが良いものだと感じ始めて、自分の居場所を定め、幸せへの階段に足をかけたところで。
 突き落とす。
 さすがです、アンノ監督。
 もうちょっと尺があれば、いい女になっただろうに……。
 いちおう復活劇もあるようなので、さぁどれくらい、いい女になるか?

 駄々っ子シンちゃん発動。
 TV版ではケージでただの篭城でしたが、今回はネルフ本部直上で地団駄ふんでいたり。
 ところでTV版のころから疑問だったんですが、「185秒で本部の半分は壊せる」って、いや、ATフィールド全開にするだけでジオフロントも壊滅できるんじゃなかろーか。

 そしてシンジとゲンドウの決別。
理解を求めないゲンドウにしては珍しく、諭すような言葉を投げかけている。ちょっとだけ父親っぽい。
でも、もうちょっと早く言うべき言葉だろ、それ。

そして最強の使徒襲来。
アスカが入院?、弐号機封印中、零号機修理中となると初号機しか戦力がないわけだが、当然のごとくダミープラグは拒絶、さぁ困ったと思いきや新ヒロインが弐号機窃盗。
……いや、ネルフのセキュリティっていったい(汗
 そしてマリ&弐号機、裏コードで人間やめてまで大奮闘するけども使徒には届かず。
 綾波N2ミサイルもって特攻かますもやはり通用せず。
 って、零号機を食って変形(変身?)かよっ! これは意表つかれた。

 んで、なんだかんだでシンちゃん大暴走。しかも綾波のために。いや、ここまでの行動力を見せたシンちゃんは数多くあるエヴァ作品の中でも珍しい。
 そして視聴者はみんな知ってる月の男の子飛来。
 て、まーたなんか意味深なこといってるし。
 
 いろいろサプライズがあったけど、前回と同じくいちばんのサプライズは予告編
 序、破ときてQってなによ?