今月の富士見F

 生徒会はとりあえずほうっておこう……。もう十分にメジャーなんじゃないかと思うし。

影執事マルクの天敵 (富士見ファンタジア文庫)

影執事マルクの天敵 (富士見ファンタジア文庫)

 結構お気に入りのこのシリーズも三作目。
 ちょこちょこと謎や伏線が改名されたり張られたりと地味に進行していってますねぇ。さりげなくドミニクの実力がさらされたりとか。
 その一方でヒロインズのマルクへの好意がやはり地味に上がっていたりと。
 
 無口無表情なエルミナもかわいいけど、カナメかあーいいよカナメ。
 奥手というより慣れない状況に混乱してトンデモ発言/行動するカナメに、鈍感というより経験ないのでよく判っていないマルクとの漫才が面白い。
 本当ならアイシャがこのポジションになりそうなものだけど、カナメが食っったのかそれとも予定通りなのか……。
 なにげに重要キャラなのかも知れない。そこそこ事情に詳しいようであるし。

 ところで巻を重ねるごとに屋敷の雇い人が増えていっているなぁ。


蒼穹のカルマ2 (富士見ファンタジア文庫)

蒼穹のカルマ2 (富士見ファンタジア文庫)

 ここまで戦闘シーンを主力としないバトルもの?というのは、そうそうないんじゃないだろうか?
 こういうのが作られるというのがライトノベルのいいところだよね。
 とにかく徹頭徹尾、姪を中心に自分の世界を回している主人公とそれに振り回される周囲のドタバタがメインなのですが、少しずつ少しずつ世界の謎への伏線も出てきていてシリアス路線もちらほらみえてきているんですけど、でもきっとあっさり描かれて終了という感じもさせられます。
 先行きの想像がいろいろ出来る物語というのはワクワクして続きが待てていいですね。


本日の騎士ミロク1 (富士見ファンタジア文庫)

本日の騎士ミロク1 (富士見ファンタジア文庫)

 いつもの田口節かと思いきや、けっこう血なまぐさい戦闘シーンなんかもあったりとバラエティに富む内容。
 対外的に威厳のある王族、しかしその裏ではやたら庶民的というか(王族としての)常識外というキャラ設定は……あれ、実は珍しくないか? ライトノベルではむしろお姫様したキャラのほうが少ないような……。
 そういえばなにげに主人公が最強クラス(国内)というのも意外とありふれた設定ですが、そのあたりを感じさせないのはさすが。
 次巻も十分期待できそうですね。