今月の富士見Fとか
久しぶりに最新刊の感想をば。
ここ三ヶ月は原稿優先して、読んでも書いてはいなかったり。
銀月のソルトレージュ〈3〉琥珀の画廊 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 枯野瑛,得能正太郎
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2007/08/01
- メディア: 文庫
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銀 髪 娘 ヒ ロ イ ン の 恋 は 実 ら な い
富士見Fの呪いが…
ああ、これで三人目か…*1。
ジネットは大丈夫だよなぁと思っていたのに……。
今回はジネット主役。
アリスが失恋を、ジネットが恋を自覚する成長巨編。……二人とも報われないね?
それはともかく、ジネットたちレヴナントの精神年齢について詳細が。
彼女達は書の代用であるので、書物に記述された内容が変わらないように外見はおろか、精神についても極端に変わることがないと考えていたが、それほど間違ってはいなかったらしい。
たとえ二百年にわたる経験があっても、それは記述された?器?に合うように、その質を薄められて収められる。
なるほど、16才とあんまり変わらない初々しさなわけだ。
物語としては、徐々に緊迫の様相をみせてくる。
たったひとつの超兵器がいなくなっただけで大陸の戦力バランスが崩れ、戦争が近づいてくる。
学園都市でも別れが重なり、ジネットもまた離れる。そして、アリスの悲壮な決意が涙を誘う。
始まりの物語も徐々に書かれてきて、物語も佳境に入ろうとしている。
でも、やっぱり一番意外なのは、ジネットが実は家事万能だったということだw
ライアが「なんか納得いかない」というのがわかるなぁw。
ぜひとも続きが読みたい。読みたいったら読みたいのだっ!*2
魔法使いとランデヴー―ロケットガール〈4〉 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 野尻抱介,むっちりむうにぃ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2007/08
- メディア: 文庫
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ロケット・ガール七年ぶりの新刊。今年初頭のアニメ化に合わせて、新装版が出てはいたけど。
短編集で、掲載が99年と03年のと書き下ろしが一編。
既出分はなんか読んだような気がするけどさすがに覚えていない。
新作は、マツリがメイン。魔法使いっぷりがますますひどくw。
てゆーか、催眠術?
タイムリーな話題と科学技術に則った記述はさすが野尻さん。
いまはこういうサイエンス小説風のライトノベルは少なくなっているだけに、非常に貴重なんですけどねぇ。
特に数式は出ていないけど、マッピングと運動曲線を数値計算して書いているんじゃないだろうか?
SF小説の入門書としてすごくいいシリーズだと思うんですけど、もう続きは出ないだろうなぁ。