電撃新刊とか

　今月は豊作と巷では流れているけれども、まったりのんびり自分のペースで面白いと思ったものを取り上げていくのがMyクォリティ。……いや、単にお金と置き場所がないからともいいますヨ？

付喪堂骨董店〈2〉―“不思議”取り扱います (電撃文庫)

　ああ、もう、かわいいなぁ！！＞咲ちゃん
　電撃はおろかここ数年のライトノベル・ヒロインの中でトップクラス。
　無表情系ヒロインではフェリを跳び超えて長門有希と双璧だねっ！！
　作品内で主人公に見せるいじらしさは随一。主人公の写真欲しさに焼き増しを一枚ミスしたと嘘つくとか。
　特に四話「化粧」なんてもはや、痴話ゲンカ以外のナニモノでもないわーっ！！
　ぽんぽん人が死んだり怪我したりするダーク系の話がわりと多いけれども、そんな中でこの二人のほのぼの夫婦漫才で巧くバランスとっているような気がする。
　また物語が長編ではなく、ちょっとしたミステリ仕立ての短編集なので、人にお奨めしやすい。
　電撃の基本路線であるマンガチックなお色気ではなく、ラッッキースケベの主人公を羨つつ（ん？）シンプルに物語を楽しめる。
　基本路線からやや外れた作品を出せるというのは、やはり電撃文庫の余裕の表れではないだろうか？
　なんにせよこのシリーズはもっと続いて欲しいなぁ。

　ところでやはりあれだ。黒いというだけでＸＸミミでも気にしないという彼女の感性は、ズレている…けれども、そこがまたかわいいと思ふ＜ヴァカ

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん―幸せの背景は不幸 (電撃文庫)

　今月の新人さん。
　帯によると電撃大賞最終選考作のひとつらしい。
　キャラ作りが戯言シリーズに良く似ているけれども、こちらのほうがシェイプアップされてキャラクター性がよりに強くなっているような感じ。
　戯言シリーズは語感と物語スピードで楽しむ小説だけれども、こちらはキャラで楽しむという感じ？
　内容は、まぁ題名そのままという感じで。何を書いてもネタバレっぽくて、読んでみてくださいとしか。
　戯言シリーズの亜流のように見えるけれども、もっとしっかりとした物語になってます。
　わりとお奨め。
　ところで、これリバーシブル？カバーになってます。まぁ、裏側はカバーというよりは…内容広告かなぁ？