角川スニーカー・ファミ通新刊とか

ウィッチマズルカ (2). つながる思い (角川スニーカー文庫)

　妹すきすきーなお姉ちゃんとお姉ちゃん大好きな妹による姉妹の絆の物語、期待の第二巻。
　今年最優のシリーズ*1だと思うのですよ。

　さて、前巻で異常なマジックレプリカの力を発揮してしまった大切な妹の未玖を守るべく行動を開始する姉・夏咲。
　どのような犠牲を払ってでも妹を守るという、どこか歪な愛情に執着する夏咲。
　姉が本当に大切であるから、重荷になりたくない未玖。
　本来なら些細なすれ違いが姉妹の絆にヒビを入れてしまう大喧嘩に。

　さぁ、どうなるかというところで、登場する姉妹の母。
母親は偉大です。

　ひなたはすっかりいじられキャラに。このままただのコスプレ担当になりかねんなぁ。

　ところでふと思ったのだけれども、ライトノベル系は青春小説やエロゲなどの影響が強いせいか、基本的に親不在で話が進むことが多いけれども、先導者としての親が登場するのは珍しいのじゃないかな。
　乗り越えるべき壁としての親*2はわりといるかもしれないけれどもさ。

戦闘城塞マスラヲ Vol.1負け犬にウイルス (角川スニーカー文庫)

　「お・り・が・み」シリーズの続編。
　主人公たち総入れ替えでの続編というのは、けっこう珍しいかも？　（とくにオリジナルでは）
　雑誌スニーカーでの連載分に加筆修正が加えられて一冊分。
　加筆分は主として前シリーズキャラたちの活躍？シーン。
　六年ぐらい経っているはずなのにぜんぜん変わってねぇｗ
　名前がでてきているのが二名、すぐにわかるのが二名。
　最後にでてくる一名はバレバレなんだけれども、まぁ、しかし、あれだ。月日は残酷だねｗ　ほどよくおばかさんだったのに、とてもたくましくなっちゃってまぁ。

　物語はあいかわらず予想の斜め上の展開をしてくれます。今のところ泣きは無いケドネ？

鋼鉄の白兎騎士団 III (ファミ通文庫)

　待ってましたの三巻。もっとも定評の在る舞坂先生の作品だかた自分的には四割ほど優先度がさがるわけですが。
　
　メインというか、現在編は相変わらずの放置プレイで過去編優先の内容。
　過去編では、衝撃のラストだった前巻のあとにつづくガブリエラの名推理とその智謀による逆襲。いや、気づけばなんてことのない作戦*3なのですが、本編中でも書かれていますけど読み違えていたら単に大損害を出しただけに終わるという極悪博打的な危険作戦。
　……冴え渡る智謀というより単に博打打で当たっているだけに思えてきたねっｗ
　
　伊藤ベン師の挿絵もますますエロ冴え渡る素晴らしい美麗さ。
　どれくらいといえば女性店員にはカバーかけてもらうのを躊躇するくらいｗ
　すばらしく美麗でとでも好きなんだけれども、この作品の場合むしろ挿絵なしのほうが売れ行きでそうな気がしないでも。
　多くの人に読んでほしい良質なファンタジーなのだけれども、この挿絵だと奨めにくいのさー（爆
　
　

*1:ちなみに今年最高は「抗いし者たちの系譜」

*2:特にバトルモノ。たとえば「風の聖痕」など

*3:わりと自分も正面決戦主義に染まっているね？