今月のファンタジア文庫

フルメタル・パニック! 燃えるワン・マン・フォース (富士見ファンタジア文庫)やA君(17)の戦争9 われらがすばらしきとき (富士見ファンタジア文庫)あたりは鉄壁なのであとまわし。

抗いし者たちの系譜 逆襲の魔王 (富士見ファンタジア文庫)

あらすじとバトルロイヤルの短編でわりと期待していた作品。
期待に違わず良いものでした。先の展開が読めない物語というよりは、「この先どうなるんだろう？」という期待をしながら読める物語。
なにせ勇者が魔王を倒して魔王になり世界を統一する皇帝となり、元魔王が復讐を誓って元勇者に挑む。
けれども元勇者は自分そのものを認めてくれた元魔王に恋していた…。
　二転三転する皇帝暗殺の謀略、あらゆる事態を利用して不安定な統一帝国の地盤を固めようとする皇帝とその部下たち、そして元魔王の復讐の真意…。
12月のベロニカ (富士見ファンタジア文庫)が文章力で読ませる王道ファンタジーならば、こちらは意外な物語展開と真の強さを持つ人物たちの織り成すロマンファンタジーという感じだろうか？
これは非常にお勧めな作品